【借金地獄の実例】借金は好んでする人はいない。早めの借金整理のすすめる理由
現代社会は多かれ少なかれ誰もが借金をかかえています。
お金持ちの方も住宅ローンや商品の購入によるクレジット債務など、ほとんどの人が借金はあることでしょう。
借金は約束の期日までに支払えば問題はありませんが、手持ちの返済金がなければ、他より借金をして返済しなければなりません。
さらなる借金を繰り返していると、利息が利息を生み借金ははれ上がります。
借金が一定の額を超えると、返済が困難になり借金の整理をすることが必要ですが、ただし借金の整理はあくまでも借金した人に立ち直りの機会を与えるもので、借金の踏み倒しを趣旨としたものではありません。
借金の状況に応じていくつかの考え方を借金オヤジなりに書きたいと思います。
目次
借金は好んでする人はいない
現代の社会のある意味では、借金なしではやっていけない時代です。
借金を好んでする人はいないと思いますが、借金慣れをしている人はいます。
消費者金融などからよく借りていてもうまく返済できる人です。
しかしこういう人でも、病気など思わぬ事態が生じて収入減に繋がれば、返済に行き詰まることになります。
借金する人は、預貯金などのお金がないのが通常ですから、借りた金に利息をつけて返すことは、もともと大変なことなのです。
借金にも様々なものがある
借金にも様々なものがあります。
銀行や消費者金融からの借金、ものを購入した場合の住宅ローンやクレジットによる借金、その他インターネットの利用料金・電機・ガス・水道代の支払いなども滞れば一種の借金となります。
借金の怖さは、返済が遅延すれば利息がつくということです。
借金は返済をしないと遅延損害金で膨れあがり返済のあてのない借金は、つい他から借りて返済をします。
その際の借りる額は当初の借金+利息分となります。
こうして、ほかからの借金を繰り返していくと、利息が利息をうみ、借金はあっという間に膨れあがってきます。
最近は消費者金融は減少しつつあり、その代わり銀行や信販会社のカードローンが多くなっています。
金利はかつてのサラ金よりも低いのですが、借金は借金、長い間利用すれば、同じことです。
リボ払いが多く、常に残高があり、その借金残も利息を生み続けます。
不況の進行により借金苦の人が増えている
不況の進行により借金苦の人は多くなっています。
消費税増税などで隠れ倒産の件数が過去最大になっており、(この件数は国が発表する倒産件数には入っていない)徐々に不況の波を感じ始めています。
この不況による所得の低下や事業の失敗による借金、保証人になったための借金、災害に伴う借金返済ができないなど、新たな借金苦が生まれていることも事実です。
加えて、高齢化社会の進行に伴い生活苦による借金が増えることも予想されます。
不況脱出のめどが立たないうちは、借金苦の人が少なくなるとは思えない状況で現在、破産予備軍だけで、約100万人はいると言われています。
生活保護世帯は200万戸を超え生活苦の人は増え続けています。
借金の種類が多重債務を生む
多重債務とは、複数の消費者金融や信販会社などから借り入れていることで、こうした借り入れ者を多重債務者といいます。
特に、すでにある借金の返済のために借金を繰り返す状態にあることをいう場合があります。
こうした多重債務に陥る要因は様々なものがありますが、経済不況で収入の減少などによる生活苦、もう計画なカードローン利用などが挙げられます。
多くの人の場合、借金をする時にこれだけの借金ならなんとかなるだろう、と思って借ります。
しかしそれに慣れてくると、その額が大きくなります。
それはそのはずで、収入では足りないのですからそうこうするうちに借金返済のために借金するという生活が始まります。
その時点で借金が完済できればいいのですが、収入の増加は望めないし、かといって生活のレベルを落として返済に回すことも困難です。
やがて借金地獄となります。
こういう状況になれば、自力で返済をすることは難しく、法廷整理となります。
早めの借金整理のすすめる理由
借金の整理が必要な場合、病気と同じで、早めにするに越したことはありません。
というのはケースバイケースですがなんとかなると思って頑張っても、この経済の沈滞下にあっては、収入の伸びはほとんど考えられず、勢い借金して返済することを繰り返す結果となりかねないからです。
こうした多重債務者となれば、金融業者等からの取り立てにおびえ、返済のことばかり考えて仕事にも専念できなくなります。
また家族にも悪影響が出ます。(取り立て規制で昔ほどの過酷な取り立てはありませんが・・・)
借金整理をするかどうかの目安
借金があり、生活が苦しいからといってすぐに借金整理というのではありません。
まずは生活に必要な最低生活費を算出しましょう。
こうして出した収入から最低生活費及び借金を差し引いた額がマイナスの場合には、何らかの借金整理が必要な人です。
法的な借金整理の場合、要件が掲げてありますので、どのような法定処理をするかは、ケースによって定まることになります。
例えば、自己破産の場合には、借金の返済が不能の状態にあることが必要です。
誰しも借りたお金は返したいと思うものですが、客観的に見た場合は、無理と思える場合もあるので、まずは家族、友人、或いは弁護士、司法書士などの専門家に相談することです。
借金整理後の生活設計
借金の整理は、収入に応じた返済額まで減らす、あるいは借金をなくす(自己破産による免責)ことが目的ですが、これだけでは不足です。
借金を整理した後の、生活を立て直すことこそが最も重要なことでできれば借金の整理と同時に、生活の立て直し計画も立ててください。
借金地獄の五つの実例
事例1 妻の買い物依存の借金が元で
小児喘息の子供2人の看病に心身ともに疲れ、妻はそのストレスを買い物をすることで発散していました。気が付けば借金は夫の年収の1.5倍にも膨れ上がっていました。
妻が苦しみを一緒に分かちあおうと、いろいろな法律相談所や弁護士に相談しましたが、「生活を改めなさい」としか言われず、サラ金取り立ても厳しくなっていた。
事例2 保証人になって自己破産したが、全額整理しなかったため借金地獄に
親戚の人に「迷惑をかけないから」と頼まれ、事業資金の保証人になった。
ところが会社は倒産し、親戚の人は自己破産してしまった。
債務を払えるはずもなく自分も自己破産したが、このとき、「借金でないから破産リストには入れなくていいよ」と言われた。
そのあと、呉服店の未払金の催促が脅迫的になった。金融屋を紹介され、自己破産しているから借りれないはずなのに、
別途保証人をつけさせられ、借金をして借金の返済をするという蟻地獄の生活が始まった。
事例3 セールスマンがノルマ達成のため借金を重ねた
妻と子供2人の一戸建ての家を持ちたいと車のセールスに転職したが、ノルマ達成のため名義を借りた契約や商品の下取りなどをしていた。
結局、給料で穴埋めをする分が増えてしまい、生活が破綻したサラ金に手を出したが、すぐに借金を借金で返すというパターンに陥った。
離婚もしたが、借金は残り、そのうち紹介屋にひっかかり、借金総額が倍増してしまった。取り立ても厳しくなっていたので自己破産を決意した。
事例4 カードを勝手に使われて
クレジット会社の請求書を、初めは妻の買い物と思っていたが、請求額が増えてくるので、妻を問い詰めると、実際は近くに住む妻の親友がカードを勝手に持ち出して使っていました。
本人を呼びだし返済を要求したが、ラチがあかない。
借金返済の催促のためか私が病気になり、収入が途絶え、妻は精神的に追い詰められてノイローゼになった。
事例5 会社の再権に失敗して
倒産した会社の再建は、借金をかかえながらのスタート。
マイナスからのスタートは、資金繰りのため手形を乱発し、ついに高利貸しにまで手を出すというありさまだった。
こうなると仕事をしているのだか、借金をして歩いているのかわからなくなる。
毎日手形のこと、返済金のことばかりを考えていた。
まとめ
ここまでお疲れさまでした。
管理人自身も債務整理をしたことがあり、父親も借金取りに追われたことがあります。
今借金で苦しまれている方の気持ちは痛いほどわかっているつもりです。
当サイトが少しでもお役に立てれば望外の幸せです。
債務整理ならアヴァンス法務事務所
アヴァンス法務事務所 代表 姜 正幸
アヴァンス法務事務所は長い間CMでも見かけ、知名度と実績が抜群にある法務事務所です。
アヴァンス法務事務所でたくさんの実績と経験をつみ、独立される専門家も何人かおられるくらい、任意整理のエキスパートです。