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賃貸住みで毎月家賃を払っていく場合と、持ち家を手に入れ毎月住宅ローンを払っていく場合を、どちらが損をしているのか比較するとします。
単純に、家賃と住宅ローン、それだけを比較するのであれば、家賃の方が払うお金は最終的に多いです。
家賃はずっと払っていくのに比べて、住宅ローンは完済すれば支払いの必要がなくなるからです。
ただし、実際にはそのような比較で判断することは出来ません。
賃貸住みか持ち家か、ということで比較するのであれば、どちらも大して変わらないです。
なぜならば、持ち家は住宅ローンの支払いだけで済むものではないからです。
税金の支払いもありますし、長く住めば修繕費用も必要なはずです。
たとえマンションのワンルーム購入の場合でも、管理費と修繕積立金を毎月払うことでしょう。
つまりは家を購入した場合には必要経費も生じますので、実際には住宅ローンプラス必要経費で考えるべきなのです。
ですので、たとえ毎月の住宅ローンの支払いが家賃よりも安くとも、最終的には同じくらいの金額を払っていることが多くなるわけです。
購入したい家にずっと住み続けるとして、住宅ローンが完済すればその支払いは必要なくなりますが、今度はそのタイミングであちこち家の修理を必要とされるはずです。
家の耐用年数は約30年と言われますから、建て替えとまではいかなくとも、壁の塗り替えであったり屋根の葺き替えなど、どこかしら工事をする必要が出るでしょう。
住宅ローンの支払いが終わっても、今度は家の修理にお金が出て行くことが多いですから、結局は毎月家賃を払っている場合と差は僅かほどしかないことが多いのです。
ですので、賃貸か持ち家か選ぶのであれば、単に損得勘定で判断するのではなく、自分の家を持ちたいのか、それともそれほどこだわらないのか、それで判断したほうが賢明です。
持ち家でのメリットを挙げるならば、自分の土地が持てることになるでしょうか。
その反面、自分のものですから自分で手入れをする必要も生じ、それは年老いてからも変わりません。
それを面倒だと感じるのであれば、賃貸住みのほうが無難でしょう。
年老いてから持ち家を売って、賃貸マンションに移り住む人がいるのも実際です。
対して、賃貸住みのメリットを挙げるのならば、引越しがしやすい点でしょう。
家族構成に合わせて、それに見合った広さのところに移り住むことも、全く不可能な話ではありません。
家賃と住宅ローンのどちらが損なのかではなく、自分の家を持って何がしたいのか、それで考えるとよろしいです。