消費者金融のカードローンは、ローンカードと呼ばれる専用のカードを使ってATMからお金を引き出して借りるのが一般的でした。
しかし、ローンカードを発行せず、消費者金融が提供する公式アプリをスマートフォンにインストール・設定し、それをローンカード代わりに使ってお金を借りることができる場合もあります。
アプリを使ってお金を借りることのメリット・デメリットや基本的な流れ、おすすめのお金を借りるキャッシングスマホアプリについて解説します。
最初に、アプリでお金を借りるメリットについて触れます。
まず、アプリでお金を借りる場合、運営元の消費者金融からローンカードを含めた郵便物が送られてくることは、一部の例外を除きありません。
そのため、家族や友人・知人に消費者金融でお金を借りていることが知られにくいのがメリットです。
また、ローンカードを含めた郵便物の発送を行わない以上、審査に通過し、アプリのインストール・設定を済ませさえすれば、すぐにお金が借りられます。
その日のうちに審査が完了し、融資が実行されるのも珍しくありません。
消費者金融によっては自動契約機や無人店舗、有人店舗でローンカードの受け渡しを行うこともありますが、アプリを使えば取りに行く必要すらないので、非常に便利です。
まとめると「その日のうちにお金を借りられるようになることが多いうえに、家族や友人・知人にも知られにくい」というのがメリットです。
一方、アプリでお金を借りるデメリットについても触れておきましょう。
まず、アプリでお金を借りるサービスは、すべての消費者金融で使えるわけではありません。
アプリを開発したり、提携ATMを提供する金融機関と折衝をしたりなど、実際にサービスを開発し、運用できるようにするためには、多額の費用・時間がかかります。
そのため、ある程度資金力のある消費者金融でないと、アプリでお金を借りるサービスは導入しづらいのが実情です。
どうしてもアプリでお金を借りたいなら、上場企業や大手銀行の傘下にある消費者金融を選びましょう。
このような消費者金融であれば、アプリでお金を借りるサービスを導入していることが多いです。
また、アプリでお金を借りるサービスが、消費者金融側の都合で利用できなくなる可能性がある点にも注意しましょう。
たとえば、新生銀行傘下の消費者金融・新生フィナンシャル株式会社では、同社のカードローン「レイクALSA」において、「スマホATM出金取引(お借入れ)」サービスを2020年12月から停止しています。
これもアプリでお金を借りるサービスでしたが、「身に覚えのない借入がある」という顧客からの連絡を受け調査したところ、不正利用と疑われる事案が発覚したため、停止したとのことでした。
そして、スマートフォン上で動くアプリを利用して提供されるサービスである以上、何らかの理由でスマートフォンが利用できない場合、お金も借りられないことに注意が必要です。
細心の注意を払って持ち歩いていたとしても、途中で充電が切れてしまったり、何らかの理由で故障してしまったりすることは考えられます。
結論から言うと、アプリでお金を借りていることは家族にバレないと考えましょう。
アプリでお金を借りた場合は、一部の例外を除きローンカードを含めた書類が郵送されてくることはありません。
家族が消費者金融からの郵便物を受け取る可能性も極めて低いので、簡単にはわかりません。
可能性があるとしたら、勝手に自分のスマートフォンのロックを解除して、どんなアプリがインストールされているのかをチェックした時でしょう。
命に関わる大事故に遭ったなど合理的な理由がない限りは、たとえ家族であっても他人のスマートフォンを見るのは決してほめられたものではありません。
厳重に管理していれば、まず知られることはないと考えましょう。
プロミスのお金を借りるスマホアプリ「アプリローン」は、セブン銀行とローソン銀行に対応しており、24時間365日の借り入れや返済が可能です。
アプリだけで新規申し込みから借入までできます。
web完結での契約と同じなので、ホームページからでもアプリからでもどちらから申し込んでも違いはありません。
本人確認書類もアップロードするだけでよく、ローンカードなどの郵送物がないため、家族にバレることもないです。
無利息期間もあり、初回借入日から30日間です。
主に、以下のような人の利用に向いています。
・スマホATM取引をメインにしたい人
・アプリクーポンをよく使う人
三井住友カード(株)のSMBCモビットのお金を借りるスマホアプリは、原則電話なしで申込から審査の結果、増額まで全てネット・アプリ上で行えます。
審査に必要な書類もスマホアプリから送るだけでOKです。
今すぐ借りたいなら完全WEB完結で申し込みましょう。
三井住友カード(株)のSMBCモビットは、消費者金融カードローンの中で唯一Vポイントと提携しています。
アプリを使って返済する場合も、返済額のうち利息分200円に対して1ポイントが付与されるほか、返済にVポイントを使うことも可能です。
Vポイントサービスを利用するための手続きも、アプリで完結します。
返済には、Pay-easyを使うことも可能です。
スマホATM取引は、セブン銀行で24時間365日利用できます。
各種手続きを行うための会員専用サービス「Myモビ」へもアプリからログイン可能です。
主に、以下のような人の利用に向いています。
・日常的にVポイントを貯めている人
・Vポイント提携店の利用が多く、Vポイントを貯めやすい人
アイフルは会社に勤務している書類があれば、在籍確認なしで融資が可能です。
もちろん、カードなどの郵便物も自宅に届かないので家族にもバレません。
電話で家族や会社の人に勘ぐられたくない方は、アイフルはかなりおすすめの消費者金融カードローンです。
アイフルのお金を借りるスマホアプリは、セブン銀行ATMとローソン銀行ATMでスマホATM取引が行えます。
生体認証のほか、PINコードでアプリにログインできる点も大きな特徴です。
PINコードは、デバイスに関連付けられたものでサーバーに転送されることがないため、流出のリスクが低く、他のデバイスでは使用できません。
また、ホーム画面から利用状況をリアルタイムで確認でき、増額申し込みやスマホATM取引など、さまざまな手続きが簡単にできる点もポイントです。
主に、以下のような人に向いています。
・コンビニATMを日常的に使う人
・平日の日中に借り入れや返済をするのが難しい人
・パスワード入力以外のログイン方法を使いたい人
レイクALSAのお金を借りるスマホアプリ「e-アルサ」は、21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日のお借入れも可能。
(※「Web完結(郵送なし)」で契約された方が対象)
初めての申込者を対象に、借入額が初回契約した翌日から60日間無利息になるWEB限定サービスを行っています。
また、5万円までの借り入れが初回契約翌日から180日間無利息になるサービスも選択可能です。
いずれも契約額1万〜200万円の人が対象で併用はできません。
契約額が200万円を超える人は30日間無利息の対象になります。
スマホATM取引は、セブン銀行ATMで行うことができますが、セキュリティの関係上、対象となるのは返済のみです。(2022年4月時点)
そのため、スマホ取引をメインに利用したい人は注意しましょう。
出金する際は、本人名義の金融機関口座への振り込みや、レイクALSAカードを使った新生銀行カードローンATM(手数料無料)などを利用する必要があります。
主に、以下のような人におすすめです。
・少額を無利息期間で借り入れしたい人
アコムの公式スマホアプリ「myac」は、ホーム画面から利用可能額や返済日を確認でき、キャッシングをする際に重要な借り入れや返済のスケジュールを管理しやすい点が特徴です。
「あとどれぐらい借りることができるか」「次回の返済額がいくらで、あと何日あるのか」などが視覚的に把握できます。
指定期日が決められている「毎月払い」のほかに「35日ごと」の返済サイクルを選ぶことも可能です。
35日ごとの場合、返済期限までの都合の良いタイミングで返済することができ、返済した翌日から35日後が次回の返済期限に設定されます。
プッシュ通知機能を使えば、支払期日の3日前と当日に通知が送られてくるため、うっかり忘れを防げるのも魅力的です。
スマホATM取引は、セブン銀行で行うことができ、主に以下のような人の利用に向いています。
・スケジュール管理に自信がない人
・自分のタイミングで返済したい人
即日融資が可能な消費者金融カードローンがある一方で、銀行カードローンは審査から融資までにある程度の時間がかかります。
「三井住友銀行カードローンアプリ」は、カードローンの新規申し込みや契約内容の確認などを簡単に行えるアプリです。
カードローンの申し込みは24時間対応となっており、手続きに必要な書類もスマホで撮影して送信するだけで済みます。
いつでもどこでもカードローンに申し込めるので、緊急でお金が必要になったときも安心です。
契約したあと「お借入残高」や「次回ご返済期日」などをいつでも確認できるため、うっかり延滞をしてしまうような失敗も防止できます。
また、自分の口座への振り込み手数料は無料です。
ほかにも、返済シミュレーションを行ったり、「入出金明細」や「ご契約内容・お取引状況」を確認したりする機能もあります。
「三菱UFJ銀行カードローン バンクイック」は、メガバンクが提供する信頼感のあるカードローン商品です。
アプリからも申し込め、インターネットやテレビ窓口などでも気軽に申し込むことができます。
本人確認書類も写真で撮ってそのまま提出できるので、急ぎの時も便利。
テレビ窓口はプライバシーが守られる個室になっているので、自宅にローンカードが届くと都合が悪いという人におすすめです。
また、郵送よりも早く受け取れるのもメリットといえます。
三菱UFJ銀行の口座なしで申し込みができるので、わざわざ三菱UFJ銀行の口座を新規開設する必要はありません。
毎月指摘日返済であれば毎月同じ日に返済するので覚えやすいですが、35日ごとの返済だと返済期日を忘れる恐れがあります。
そのようなときは、Eメールサービスがおすすめです。
返済期日の3営業日前になるとメールで通知がくるので、返済忘れを防げます。
「スルガ銀行カードローンアプリ」は、カードローンを楽しく快適に行うためのアプリです。
スルガ銀行の公式サイトから簡単にダウンロードできます。
このアプリを利用すれば、ローンカードを使用せずにアプリだけで残高を照会したり、預け入れをしたりできます。
スルガ銀行カードローンを利用している人だけでなく、忙しくてATMになかなか行けない人やスルガ銀行の口座を持っていない人にもおすすめです。
残高や利用履歴の照会や指定した口座に希望の金額を借り入れる機能などがついています。
4桁のPINコードの登録さえすれば、あとはPINコードを入力するだけで簡単にログインできるのも便利です。
「楽天銀行アプリカードローン」は、楽天口座を持っていれば、直接ログインすることで借入残高や利用可能額を手早くチェックできるアプリです。
入会するだけで楽天ポイントが1000ポイントもらえたり、金利半額のキャンペーンを受けたりできる場合もあります。
すべての楽天会員が対象となるとは限りませんが、楽天会員ランクに応じで審査の優遇も用意されています。
楽天口座があれば24時間いつでも振り込みが可能で、しかも手数料がかからないのもメリットです。
楽天口座がない場合は、カードローンと同時に申し込みをしておけば30日間無利息で利用できるキャンペーンを利用できます。
「J.score(ジェイスコア)」は今注目を集めている個人向け融資の新サービスのことで、手続きに人工知能を取り入れているのが大きな特徴です。
従来の個人ローンは現在の収入や職業などを基準に融資額や金利が決められますが、J.scoreでは個人の信用力を数値化したスコアを元に融資を行います。
すべての手続きがスマホとパソコンだけで完結するのはJ.scoreの大きなメリットです。
スマホで質問に答えるだけで融資額を概算できるため余計な手間が省けるだけでなく、借りることができないのに信用調査の履歴だけを残してしまうといった心配はありません。
ソフトバンクとみずほ銀行が提携して作ったサービスなので、何かあったときのサポート体制もばっちりです。
AIを利用することで人件費や経費が抑えられているため、その分金利が低くなっているのもうれしいポイントといえるでしょう。
PayPay銀行カードローンアプリは、スマホ決済アプリのPayPayに搭載されていて、利用者はスマホを使って借入の申し込みをすることが可能です。
PayPay株式会社が直接融資をしているわけではなく、アプリを経由してPayPay銀行カードローンに申し込む仕組みとなっています。
カードローン利用のためには、PayPay銀行の口座を開設する必要があります。
金利は1.59%〜18.0%、最大借入可能額は1000万円となっています。
また、審査スピードは最短一時間、融資スピードは最短翌日であり、審査や融資にかかる時間が短いこともPayPay銀行カードローンのポイントとして挙げられます。
利用条件としては、PayPay銀行の普通預金口座を開設していることに加えて、申し込み時の年齢が20歳以上70歳未満であることや、安定した収入を得ていること、一定の審査基準を満たし、指定する保証会社の保証を受けられることが定められています。
au PAY スマートローンアプリは、 au IDを持っている人のみが利用できるローンサービスのアプリケーションです。
au IDは他のキャリアを使っている人でも作成可能ですが、au以外のキャリアユーザーがau PAY スマートローンを利用する場合は、先にIDを作る必要があります。
1万円から借りることができ、借りたお金はau PAYにチャージされて、そのままショッピングなどの支払いに使うことが可能な点が特徴です。
利用金額に応じたPontaポイントが貯まる点も特筆すべきでしょう。
au PAY スマートローンの契約期間は2年、借入限度額は1〜50万円、金利は8.0%〜18.0%となっています。
申し込み条件は本人名義のau IDを持っていることに加えて、満20歳以上で70歳以下であること、安定した収入があること、現住所が国内にあることです。
au PAY スマートローンアプリをインストールすることで、全国のセブン銀行ATMから原則24時間365日、カードレスで借入が可能になる点もアプリならではのポイントといえます。
LINEポケットマネーは、貸金業者のLINE Credit株式会社が提供をおこなう個人向けローンサービスです。
申し込みから借入までのすべての手続きはLINEを利用しておこないます。
LINEが提供しているキャッシュレス決済サービスのLINE Payと連動したサービスであるため、借入したお金はLINE Payにチャージされ、そのまま決済に利用したり、銀行口座に送金して現金で引き出したりすることが可能です。
金利は3.0%?18.0%で、借入限度額は5?300万円、融資スピードは最短翌日となっています。
借入状況については、LINEポケットマネーのアプリでいつでも確認できるほか、返済日の3日前にはLINEのメッセージで返済のお知らせが送られてくるため、返済忘れを防げる点が魅力といえます。
FamiPayローンは、ファミリーマートのスマートフォン決済アプリのFamiPayを経由して申し込みや借入ができるサービスです。
24時間365日借入可能で、FamiPay残高へのチャージは即時反映、銀行口座へも即時振り込みされるため、なるべく早くお金を手元に欲しい人に適しています。
利用する際はアプリのサービス一覧からFamiPayローンを選択し、必要書類をアプリ上で提出します。
審査に通過すればすぐに借入が可能です。貸付利率は0.8%〜18.0%、借入限度額は1〜300万円となっています。
満20歳以上70歳以下で安定した収入があることが申し込みの条件です。
借入は1000円単位でできるため、少額のみ借りたい人でも借りやすい点が特徴といえます。
メルペイスマートマネーは、メルカリアプリを経由して申し込みから利用までできるサービスです。
借入上限金額は1000円〜20万円で、金利は3.0%〜15.0%ですが、メルカリの販売や利用実績に応じて限度額や金利が変わります。
利用審査についても、メルカリの利用実績に応じて優遇してもらえるため、メルカリを利用している人にとっては申し込みやすいでしょう。
また、返済のお金はメルカリのポイントや売上金を充当できる点がメルペイスマートマネーならではの特徴といえます。
申し込み条件は、20歳以上70歳以下であること、引き落とし用の銀行口座が登録済であること、本人確認が済んでいることです。
たいていの消費者金融では、アプリから申し込んだ場合であっても、職場に在籍確認の電話はかかってきます。
消費者金融で提供されるカードローンは、貸金業法による規制を受ける商品です。
そのため、無理なく返済できる程度の支払能力を本当に有しているかについて、あらゆる角度から審査が行われます。
「申込書に記載された勤務先に、本当に在籍しているか」も、支払能力を推しはかるうえで重要な情報となるため、在籍確認は欠かせないのです。
なお、実際に電話による在籍確認をする際は、オペレーターが消費者金融の社名を名乗ることなく、個人名で電話をかけてきます。
例えば「田中」さんという名前のオペレーターであれば「田中と申しますが」とだけ伝え、社名を名乗ることはありません。
このような背景を考えると、在籍確認のための電話が職場にかかってきたとしても、簡単に周囲に消費者金融を使おうとしている事実が発覚するのは考えにくいでしょう。
「どうしても職場への電話は勘弁してほしい」と思うのなら、「原則として職場への電話による在籍確認は行わない」と明言している消費者金融を選ぶのも1つの手段です。
実は、在籍確認は貸金業法の規定に基づき、支払能力を精査するために行いますが、方法が法律で決められているわけではありません。
そのため、電話以外にも在籍確認ができる方法があるなら、その方法を採用しても問題はないことになります。
「原則として職場への電話による在籍確認は行わない」と明言している代表的な消費者金融がアイフルです。
申込書類の精査による在籍確認ができなかったなど、一部の例外に当てはまる場合を除き原則電話をしない、と公式Webサイトでも明言しています。
アプリでお金を借りる流れや返済方法について解説します。
アプリでお金を借りる際は、最初にアプリをスマートフォンにインストールし、そこから新規申し込みを行いましょう。
必要事項を入力し、運転免許証などの身分証明書の画像データを送信すると、審査が開始されます。
審査の結果、利用が許可された場合はコンビニなどに設置されているATMを操作し、お金を借りる流れです。
また、消費者金融によっては、アプリを通じて所定の銀行口座にお金を振り込んでもらう形での借入にも対応しています。
返済する際も、アプリを通じてATMを操作し、希望返済額を入金することで返済することが可能です。
また、あらかじめ指定した銀行口座からの引落や、消費者金融が指定する銀行口座への振込によっても返済ができます。
大手の消費者金融であれば、アプリを利用してお金を借りるのは決して珍しいサービスではなくなりました。
審査に通りさえすれば、あとは簡単な設定を済ませてお金が借りられるので非常に便利です。
しかし、便利だからこそ借りすぎてしまい、あとで返済に四苦八苦する可能性も考えられます。
便利だからこそ、本当に必要な額だけを借り、期限通りに返済する「賢い使い方」をしましょう。